016092 ランダム
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華姫+様の日常

華姫+様の日常

第二話

第二話



「此処が貴方の部屋ね。」
シェルビアは、華屡埜を空き部屋に連れて行った。
「丁度隣にリアルの部屋あるから、なんかあったらいってあげてね。」
「・・・あの・・・ひとつ、いいですか?」
「ん?何?」

「どうしてそんな簡単に、追放されたあたしを受け入れてくれるんですか?」
華屡埜は、俯き加減にそう言った。

「んー・・・理由なんてないけど・・・なんか、助けてあげたいっていうか。
 大切な人に、似てたって言うか・・・。」
「大切な、人?」
「そう。幼いころからいつも一緒でね。
 喧嘩もするけど、一番頼りになる・・・そんな人!」
「好きなんですか・・・?」
「ははっ、やーねぇ!そんなんじゃないわよ!
 その人はなんかこう・・・パシリかな!」
バンッと音をたててドアが開く。
「誰がパシリだってぇ~?」
そこにいたのはリアルだった。
「うーわぁ、リアル。誰もあんたなんていってないわよ。」
「でも幼なじみつったら俺ぐらいだろ!」
「・・・まぁどうでもいいや。っていうか、リアル、ここは誰の部屋?」
「華ちゃんのへやだろ?」
「・・・華ちゃんの性別は?」
「女の子。」
「この部屋は?」
「華ちゃんの部屋。」
「性別は?」
「おん・・・って・・・」


「レディーの部屋に勝手にはいるんじゃないーーーいい!!!!!」

どご-----ん

シェルビアは、旋風でリアルを窓から噴水の近くにぶっとばした。


「ぎゃぁぁああああああああぁあ。」


キラーン☆


「ふぅ・・・。」
「えっと・・・・・・????」
「あぁ、気にしないで。いつものことだから。」
「はぁ・・・・。」

華屡埜は噴水辺りを眺めた。

コンコン

「はい?」
シェルビアが窓を開けると、そこには幻凪と、華屡埜の知らない少年がいた。

「華ちゃん、体は大丈夫かい?」
「あ、はい。すっかりよくなりました。ありがとうございます!えっと・・・そちらのお方は・・・。」
「MIZO君よ。彼女激LOVEの武道家さん♪」
にこっと笑ってシェルビアは言う。
「こんにちわ、華屡埜さん。凪さんから色々聞いたよ。なんか大変らしいけど・・・頑張ってね。
 俺でよければ頼りにしてよ。」

MIZO 武道家 流派 碧濤流
一撃で相手を制することが神髄。師匠松濤翁を尊敬し、日々特訓に励んでいる。
[紅放浪人]のメンバーの1人で、O型。
マイペースだが、自分の意思がはっきりしている少年。
大切な人を守る・・・その意思を捨てることは、ない。

「彼女激LOVE・・・?」
「そうなのよ~。めっちゃかわいいテイマさんでね、もうメロメロなの!
 あ、別ギルドなんだけどね?
 会ったことないんだけど、写真見たらもう超かわいくって!
 なんかもうふわふわ~って・・・」


「あれぞマシンガントーク。」
「ですね。」
幻凪とMIZOは慣れているかのように、唖然としているかのように。
話を聞いていた。



5分後、そのマシンガントークは幕を閉じた。




つづく


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